東京で家賃が安くなるのはどのエリアから?【通勤場所別オススメ駅も紹介】
2018/12/09
目次
首都圏で引っ越す際に誰もが一度は考えるのが「家賃が安いエリアってどこなの?」ということだ。
引っ越すなら少しでも家賃を抑えたいのが人情だ。
一般的にはちょっと不便だったり、都心から遠いところを選べば家賃を抑えられると考えられている。
しかし安くても不便なところだと、ちょっとした用事や買い物でも移動しなければいけなくてめんどくさい。
それに、あまりに都心から遠い駅に住むと、交通費がかかって逆に出費が増えることもある。
だから便利さ・都会さと家賃のバランスを取りたい、と考える人が大多数だろう。
そこで、今回はどのエリアから家賃が下がるのか?ということと、個人的におすすめしたいエリアについてお話ししよう。
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家賃が高いエリアの考え方
まず、どんなエリアが家賃が高くなるのかを話そう。
以下の3つの要素のどれか一つでもあれば、家賃が高いエリアと考えていいだろう。
- 皇居に近い
- ターミナル(副都心は特に)
- イメージのいいエリア
それでは一つ一つの理由についてみていこう。
①皇居に近い(特に中央線の下半分~山手線の間)
日本の象徴でもある天皇陛下が住む皇居。
こちらに近ければ近いほど、家賃は高くなる。
これらのエリアは昔から高級官僚や政治家、実業家が住むエリアなので、ブランド性があるために地価が高騰しており、それを反映して家賃も高いのだ。
ちなみに、これらのエリアに引っ越したがる人は内見せずに部屋を決める人が多いのも特徴である。
ブランド性と競争率の高さが相まって、異常に家賃が高騰しやすいエリアなのだ。
具体的には中央線の下半分と山手線の間のエリアに近づけば近づくほど高くなる傾向がある。
これらのエリアは雰囲気もいいし、格式もあるので住めば自慢できるかもしれないが、住環境としては生活雑貨を買うお店などは少ないのであまりオススメはできない。
②ターミナル(副都心は特に)
当然のことながら、人は便利なところに集まる。
では何を持って”便利”というのかというと、どこにアクセスするにも便利で、逆にどこからもアクセスを集められる場所、つまりターミナル駅だ。
そして、そんなエリアには多くのお店や会社が立ち、どんどん価値が上がって家賃も上がるのである。
具体的には渋谷・新宿・池袋の副都心や、上野、品川、東京駅だ。
最近では武蔵小杉なども再開発が進んで家賃が爆上がりしている。
これらのエリアに近づけば近づくほど家賃は高いと考えていいだろう。
③イメージのいいエリア
住みたい街ランキングのトップ10常連のエリアだったり、オシャレなイメージのある沿線に多い。
黙っていても入居者が集まるので、オーナーが強気の価格設定をしてきたり、交渉に応じてくれないなどの殿様商売がはびこるエリアでもある。
具体的には吉祥寺や恵比寿、東急沿線(都内~武蔵小杉)、小田急沿線(都内)、中央線沿線(23区内)だ。
もちろん、中には高円寺や中野、鷺沼、元住吉など住みやすくて家賃が安いエリアもある。
しかし大半は、イメージの割には意外と不便だったり、ガラが悪かったりするので、家賃に対して割高感があるところが多いので、なんだか微妙なのだ。
あと、イメージが良いエリアは人が多く集まるので、通勤通学ラッシュで悲惨な目に合うことが多い。
以上の3点が、家賃が高くなりやすいエリアの特徴だ。
家賃を抑えたい人は、まずこれらのエリアを候補から外そう。
家賃を押さえるために押さえておくべきポイント
では、家賃を抑えるにはどんなエリアを選べばよいのか?
各エリアによって考え方が異なるが、下記の一点のポイントさえ、押さえておけば間違いない。
それが川を越えろ!だ
具体的には都心と郊外を隔てる川、多摩川や隅田川、荒川を超えれば家賃を安く抑えられる。
結局都内から遠ざかることになるが、家賃を抑えるためには仕方ない部分でもある。
それぞれのエリアについて簡単に紹介すると、下記のようになる。
神奈川方面
神奈川県の家賃相場の特徴としては、多摩川から遠ざかるにしたがって安くなる傾向にある。
しかし、武蔵小杉や横浜駅近辺、みなとみらいなどは都心と同水準なので注意。
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横浜を超えて湘南エリアまでいくとさらに安くなるが、通勤時間が大変なことになるし、東海道線・湘南新宿ライン・小田急とも運行状況が不安定なので通勤難民になることも。
埼玉方面
基本的には家賃が安いので全般的にオススメ。
大宮や浦和なども栄えており、地元で大概の用事も済ませられるので〇
しかしラッシュが気になるなら住む沿線のチョイスが快適度を分けるだろう。
千葉方面
便利だし、全般的に家賃も安いのでここもオススメだ。
船橋や市川などは住むための町として設計されており、住みやすさもいいだろう。
しかし東西線のラッシュは地獄だ。ここも住む沿線のチョイスに注意。
筆者の個人的なおススメエリア
とはいえ、どうしても都内に住みたい人もいるだろうし、便利なところが良いという独身者もいるだろう。
そこで、都内にほど近くて、かつ便利で家賃が高くないエリアを紹介しよう。
東京駅に通勤する人向け
錦糸町
(墨田区、江東区:総武線・半蔵門線:東京駅まで8分。渋谷まで30分。新宿まで20分)
相場:1Kで7万円~
総武線には緩行線と快速がある。錦糸町はどちらも止まり、しかも快速線で錦糸町まで来て緩行線に乗り換える人が多い。
つまり錦糸町から東京駅までの快速線は比較的すいているのだ。
東京駅通勤を楽に済ませたいなら、錦糸町がおすすめだし、渋谷・新宿に行くことになっても乗り換えなしで行ける。
(ただし総武線緩行線は激混みなので要注意)
しかも、駅周辺には飲食店やスーパー、映画館など様々な設備がそろっているので、日常生活も便利に過ごせるだろう。
錦糸町の記事はこちら
新宿に通勤する人向け
下高井戸
(世田谷区、杉並区:京王線、東急世田谷線:新宿まで10分。渋谷まで15分)
相場:1Kで6万円~
基本的に新宿につながる沿線はすべて混むのだが、なぜか京王線は他の沿線と比べてそこまでは混まない。不思議なことだが。
その中でも下高井戸は新宿まで10分で行けるのに、各停しか停まらない関係で、ラッシュもゆるい。
駅周辺には長い商店街があり、学生街があるために物価も安く、家賃相場も世田谷区にしては抑えめなのも高ポイントだ。
下高井戸の記事はこちら
渋谷に通勤する人向け
元住吉
(川崎市:東急東横線:渋谷まで24分)
相場:1Kで6.5万円~
人気の東横線沿線だが、元住吉はコスパの良さが魅力だ。
各停しか停まらない関係で所要時間はかかるが、元住吉始発の電車もあるので、運が良ければ座って通勤も可能。
こちらも長い商店街が駅の東西に広がり、しかも終電の終着駅なので寝過ごす心配がいらない点も魅力だろう。
元住吉の記事はこちら
池袋に通勤する人向け
成増
(板橋区:東武東上線、東京メトロ有楽町線、副都心線:池袋まで10分)
相場:1Kで6万円~
一大ターミナルである池袋には様々な電車がつながっているが、東武東上線は比較的ラッシュもきつくなく、しかも家賃が安い。
その中でも成増は池袋までの距離があるように見えるが、池袋までノンストップで出てこられるので、意外と便利に都心にアクセスできる。
さらに副都心線を使えば渋谷・新宿にも乗り換えなしで出られるし、有楽町線なら銀座にも直通だ。
都内の主要駅に乗り換えなしで行けるメリットは非常に大きい。
また、物価も安いので、まさに隠れた優等生といえるだろう。
他には隣駅の和光市駅も途中始発駅で座って通勤できる可能性が高いのでおすすめだ。
成増の記事はこちら
横浜駅に通勤する人向け
弘明寺
(横浜市港南区、南区:京急線、市営地下鉄ブルーライン:横浜まで12分)
相場:1Kで5万円~
横浜につながる沿線の中でも、地味ながらも便利なのが京急線だ。
しかし、中にはやや治安やイメージがアレなエリアもあるので、住む場所によってはブルーな気分になることもある。
その中で弘明寺は横浜駅まで時間もかからない割には落ち着いた雰囲気で、しかも商店街が充実しており日常の買い物にも便利だ。
隣の上大岡で多くの人が急行に乗り換える関係で、各停とエアポート急行しか停まらない弘明寺は電車も空いているのが嬉しいところ。
だが、駅周辺には急坂なエリアもあるので、平坦なところを選ぶのが快適に過ごすポイントだ。
弘明寺の記事はこちら
総評
少々長くなったのでまとめると…
- 皇居、ターミナル駅に近いと高い
- イメージが良いエリアは高いし、住み心地が微妙なこともある。
- 川を越えれば安くなる可能性大
- 穴場を押さえろ!
以上だ。
ぜひ、引っ越す前にこちらの記事を参考に、賢く引っ越しをしよう。
今回はここまで。
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